美味しいものを食べたり、飲んだり。また酸素を吸ったり、二酸化炭素を吐いたり。さらに声を発してお喋りをしたり、口は様々なことをこなしてくれます。
そうした当たり前の生活を送っている私たちでも、人それぞれに臭いは違います。体臭も違いますが、口内の臭いも違います。
でもそれは、人それぞれに多種多様な生活リズムだったり、食や嗜好の好みだったり、遺伝だったり。良い臭いならいいのですが、良くない臭いの場合だと、知らないうちに他の人の迷惑になってしまう事もあります。
そう、人間関係にまで、害を及ぼしてしまうということ。
そもそも、人間関係に亀裂さえも入れてしまう臭いの原因はいったい何でしょう。
その正体は、口の中の細菌が繁殖する際に生み出される揮発性硫黄ガス。VSC(硫黄化合物)といいます。
このVSC(硫黄化合物)は歯周病を進行させ、口腔内の炎症を悪化させることがわかっています。
つまり、歯周病による歯茎からの出血や上皮の脱落が、舌の上表面に付着し、舌苔(舌の上のバクテリアの膜)が形成され、VSC(硫黄化合物)が発生し、それがもとで臭いの発生につながり、ひいてはVSCによる歯周病の進行が進むといった悪いサイクルが生まれるのです。
このVSC(硫黄化合物)を除去することが、歯周病進行を抑え、臭いを防ぐことができるのです。
それ以外に、味覚を感じる舌にも臭いの原因があるそうです。
誰でも自分の舌を鏡で見たことがあると思いますが、舌の真ん中辺りには無数の突起物を確認することができます。
これは、舌乳頭と呼ばれ味覚を司っています。ここに食べ物や細菌が付着すると、苔ようなものが厚くなり、臭いの温床となるのです。
この苔のようなものを舌苔(ぜったい)と呼び、放っておくとどんどん蓄積し、それに伴い臭いも強くなるそうです。
舌からの臭いを断ち切るには、舌苔のお掃除が必要になります。
掃除方法は、専門のグッズを使うといいでしょう。歯ブラシで力任せに擦ってしまったりすると、舌乳頭を傷つけてしまい、味覚を司る神経細胞を傷つけつことになり、味を感じることができなくなってしまうそうです。
そう、美味しいモノを食べる楽しみがなくなってしまうということです。
また専門グッズが無い場合は、タオルやガーゼなどの布を人差し指に巻いて舌苔を優しく取るだけでも、取らないよりは、臭いが改善されるようです。
ちなみに舌からは舌苔が多い少ないで臭いのバロメータにもなりますが、実は色によって健康状態も情報として読み取れるのです。
ピンク色だと良好。
白っぽかったりすると貧血ぎみ。
紫色がかっていたり、黒っぽいときは血行障害を起こしているかもしれません。
赤色だと発熱している場合など、健康状況まで分かってしまうのです。
口の中は、色々な情報を教えてくれる場所。毎日チェックすることで、身体の中から健康になり、臭いの解消にもつなげていくようにしましょう。